FLEX Japan 2018 レポート

フレキシブル材料の祭典
"2018FLEX Japan / MEMS&SENSORS FORUM "が開催
FHEとMEMS・センサーの最新動向と新市場を報告・討論

 

FLEXJapan 2018開催 集合写真

 

SEMIは、FHE(Flexible Hybrid Electronics)およびMEMS・センサーに関する国際コンファレンス「2018 FLEX Japan / MEMS & SENSORS FORUM」を4月19日、20日の両日、東京・品川のザ・グランドホール(東京都港区港南2-16-4 品川グランドセントラルタワー3階)で開催した。

SEMIは、FHEの製造技術とその応用への理解を深め、より活発に議論するため、2002年から米国で「FLEX」開催している。日本での開催は2017年の「FLEX Japan」に続いて二回目。今年は、SEMIが戦略的パートナーシップを締結しているMEMS and Sensors Industry Groupが主催していたMEMS/センサーの専門コンファレンス「MEMS & SENSORS FORUM」を統合した。FLEXは、欧州では2016年にフランス南東部の都市グルノーブル(Grenoble)でも開催されている。

FHEは、柔軟性のある材料を用いたプリンテッドエレクトロニクスと既存の半導体やMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術などを組み合わせてハイブリッドシステムを構成する技術。軽く、薄く、曲がる(フレキシブル)という特性があるだけでなく。耐環境性や生産性も高い。市場が急成長しているウェアラブルエレクトロニクスやスマートシステム、IoT向けアプリケーションといった市場にむけたデバイス製造技術であり、デジタルトランスフォーメーションのイノベーション技術の1つになっている。

SEMIは、FHEの有用性にいち早く着目し、FHE産業を促進する団体"FlexTech Alliance"(2008年設立)と戦略的パートナー協定を締結し、FHEの振興に力を入れているほか、その技術の進化と普及のための活動をグローバル規模で展開している。

2018FLEX Japan / MEMS & SENSORS FORUMは、FHEとMEMS・センサーの研究開発の先端を明らかにした4つのセッションのほか、会議場に隣接する空間でのテーブルトップ展示やネットワーキングイベントから構成された。4つのセッションには、日本、米国、アジア、欧州から招聘された16人の技術者、専門家が登場した。

 

イベントのコンセプトは、:"Driving FHE (Flexible Hybrid Electronics) Ecosystem and Community"。FHEの製造だけではなく、異業種とのコミュニティーにより、新たなアプリケーションを含めたエコシステムの構築までにらんでいることを示している。

テーブルトップの出展社(アイウエオ順)は、アキレス、アルバック、SPPテクノロジーズ、キッツエスシーティー、ジェムアルト、次世代プリンテッドエレクトロニクス技術研究組合、新光電気工業、ゼノマックスジャパン、ディスコ、東洋紡、東レエンジニアリング、日本インテグリス、日本航空電子工業、PTC、フジキン、堀場エステック、村田機械、ユアサシステム機器、六甲電子--の19社・団体。

SEMIは、半導体、FPD(フラットパネルディスプレイ)、ナノテクノロジー、MEMS、太陽光発電のほか、それらに関連する技術・製造装置・材料・関連サービスを提供している企業の国際的な工業会。製造装置や材料、コンポーネントといった従来の活動領域に加えて、アプリケーションのエリアまで枠を広げ業界団体として情報提供をすることを社会的使命にしている。

写真:ソフトバンク 宮内氏

FHEはIoTアプリケーションを促進させる中核技術

コンファレンスのメインテーマとなったFHEは、Flexible Hybrid Electronicsの名称が示すように、プリンテッドエレクトロニクス、MEMS、フォトリソ半導体、テキスタイルなどの技術をハイブリッドに融合し、高い機能・性能と低コストの両立を図ろうとするデバイス製造技術。

より軽量で丈夫で順応性があるため、折り畳んだり、身体に張ったり、腕に巻いたりといったように、さまざまなデザインの製品づくりが可能となる。このため、IoTアプリケーションを促進させる中核技術と見込まれている。その応用分野として、人とモノの両面で使用される各種センサーやウェアラブルデバイスのほか、フレキシブルディスプレイ、車載、スマートホーム、スマートシティ、オーディオ機器、通信機器をはじめ多岐にわたる。

 

(清水メディア戦略研究所 清水 計宏)

Parent Page Path: 
http://www.semi.org/jp/2018flex-japan-jp