SEMI通信 2019年10月号 レポート2

下振れする予測、だが長期展望は明るい

 

ウォルト・カスター

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IMFが世界の経済成長見通しを修正

「我々は世界の経済成長率予測を2019年に3.2%、2020年に3.5%に下方修正しています。これは4月の予測に対し、両年とも0.1%下回る修正であり、過去の大幅な下方修正からさらに下振れる形になります。 2019年の改訂は、新興市場と発展途上国の成長に対するネガティブサプライズを反映しており、一部の先進国の好材料を相殺しています。」

IMFはさらに、「2019年から2020年の間に成長が改善すると予測されています」と述べました。

詳細はIMFプレスリリースをお読みください。

 

図1

図1

 

米国を上回る世界ですが、電子産業の減速は広まっています

第2四半期のセクター別の世界エレクトロニクスサプライチェーンの成長が、米国(図2)および世界(図3)で暫定ベースとして発表されました。世界的に減速が広がっていますが、米国以外ではより深刻かつ広範囲となっており、特に半導体チップとSEMI機器で顕著です。

 

図2

図2

 

図3

図3

 

現在の世界電子機器の成長サイクル(図4)は2018年にピークに達し、現在はゼロ成長に低下しており、2019年末までは縮小を続ける可能性があります。電子機器の最終需要は、自動車、計測機器、PC、携帯、ストレージを含む多くの機器が低成長に転じています。 半導体と受動部品は、2018年の過剰オーダーの反動による在庫調整と、急激なメモリ価格の低下により、特に大きな打撃を受けました。

この地平線の先には5Gの離陸など明らかに光が見えていますが、2019年はまだチャレンジングな年です。

 

図4

図4

 

グローバル半導体出荷-マイナス成長続く

半導体出荷の伸びは、全地域で縮小し続けています(図5)。現在の半導体サイクルの底は近づいていますが、まだ到達していません。図5における半導体出荷の3ヵ月移動平均成長率は数か月で底打ちするも、実成長はこれらの成長曲線が上昇に転じるだけでなく、1.0線を越えるまで実現しないでしょう。

 

図5

図5

 

ウェーハファウンドリーの成長

台湾のウェーハファウンドリーの売上は、世界の半導体出荷の主要な指標です。彼らはこの夏に上昇に転じました(図6)。チップのファウンドリー出荷(3ヵ月移動平均ベース)は、現在、半導体および半導体製造装置が将来、回復に向かっていることを示しています(図7)

 

図6

図6

 

図7

図7

 

エレクトロニクス市場並びに世界経済全般はまだ脆弱なままですが、地平線上には、わずかながら希望の光が見えています。